2014年12月27日

百日咳について


今年も残すところあと少しとなりました。毎日寒い日が続く中、白い息を吐きながら元気に外で遊ぶ子供たちを見て、元気だなぁと感心しているところです。

さて、今年はインフルエンザの流行が早まっています。例年に比べると3週間も早い流行とのことです。すでに、宮崎市でもインフルエンザAの感染が増えています。あゆみキッズにもインフルエンザの利用がありました。他には、RSウイルス感染症、感染性胃腸炎、溶連菌感染症などの感染症がとても多いです。今年の感染性胃腸炎は、大人にも感染が多く、症状もひどい様子です。また、百日咳の感染者も増えているので中が必要です。これから、年末年始のお休み中は、出かける機会も多くなり、人混みの中へ行くことも増えると思います。マスクの着用や手洗い・うがいは忘れずに、元気に過ごせるように気をつけましょう。今回は百日咳についてお知らせします。

⚫百日咳について⚫

〜原因と感染経路・潜伏期間〜

・百日咳菌の感染によるものです。

・咳やくしゃみなどによる飛沫感染です。

・百日咳菌は抗生物質に弱く、治療しなくても1週間もすれば喉からいなくなります。ところが、        菌が出す毒素は長い期間血液の中に残り、特有の咳が長く続きます。

・乳幼児が感染すると、けいれん性の咳発作が起こり、死に至る場合もありますが、大人はその発  作はまれで、咳の長い風邪程度なので他の疾患との区別は難しいです。

・ワクチン接種者でも、接種してからの歳月や免疫力の低下により、不顕性保菌者として感染源になることもあるので注意が必要です。

・潜伏期間は7〜10日程度で、この期間は無症状です。

〜症状〜

・症状は大きく分けて、カタル期、痙咳期、回復期の3つに分かれます。

(カタル期)

・風邪症状で始まり、咳の回数や程度も徐々に増えてくる。

・発熱はないことが多いが、微熱程度出ることもある。

・この期間は感染力が非常に強く、約2週間ほど続く。

(痙咳期)

・発作性のけいれん性の咳が起こり、短い咳が連続的に起こる。(スタッカート)

・息を吸う時に笛のようなヒューという音が出る。(笛声)

・上記のような咳発作を繰り返す。(レプリーゼ)

・咳にともない、嘔吐することもある。

・夜間に咳が出ることが多く、息苦しさで皮膚が青くなることがある。

・顔面紅潮、目の充血、鼻血をともなうことがある。

・この期間は約2〜3週間ほど続く。

(回復期)

・次第に咳発作は治まってくる。

・この期間は2〜3週間程度である。

〜合併症〜

・肺炎や百日咳脳症、中耳炎などさまざまであり、乳幼児ほど合併症を起こしやすいので、中が必要です。

〜治療〜

・百日咳に有効なエリスロマイシン、クラリスロマイシンなどのマクロライド系の抗生物質を内服する。

・抗生物質の内服開始から5日後には、菌の排出は無くなりますが、2週間は内服が必要とされています。

〜確定診断〜

・鼻の奥に細い綿棒を挿入して、菌の培養検査をします。(結果には1週間ほどかかる)

・LAMP法は培養検査と同じ方法だが、最短3日で結果が出る。(専門病院以外では取り扱っていない場合が多い)

・血液検査で白血球が増加する(リンパ球が70%以上になる)ことが多いが、確定診断ではない。

・血液検査にて、抗体の反応を見るが、予防接種ですでに抗体がある場合は診断しにくく、2〜3週間ほどかかる。

〜ケア〜

・咳き込んで吐くことが多いので、1回量を少なくして、回数を多くし、消化のよいものを与えましょう。

・しっかり内服して、安静と休息が大事です。

〜登園・登校基準〜

・特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌療法が終了するまで。

・医師の許可が必要になります。

※大人の予防接種はありません。
※宮崎市でも増えているので、咳が長く続く時と百日咳の疑いも考えて病院受診をしましょう。

看護師からのアドバイス

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